君の名は。

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世の中には、主役をたたせる数多くの脇役が存在するが、
食材の脇役を語る上で忘れてはならないのがこいつ。
はじかみだ。
はじかみと聞いて、すぐにこいつと分かる者はどれほどいるのだろうか?
そもそも、こいつ本来の味を覚えている人もいるのだろうか?
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はじかみは、魚の照り焼きのような濃い味付けを緩和させる箸休め的存在。
それゆえ、初手でこいつに手を付ける者はなかなかおらず、
はじかみ本来の味はどうしても人の記憶に残りにくいのだ。
しかし、よく見てほしい。
細くて長くモデルのように美しいシルエット。
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それにも拘わらず、太くてブレることのないどこか芯が通った力強さも感じる。
実に縁起のいい紅白の色合い。
ありがとう。赤色16号。
着色料に敬意さえ覚える。
サクサクとした程よい食感に、食欲をそそる甘酸っぱい味付け。
はじかみ単体でも、メインに劣らぬ素晴らしい逸品だというのに、
魚を引き立たせることに献身的な姿勢を保ち続けている。
その姿はまるで、イチローを支え続ける弓子夫人を彷彿とさせるものだ。
そんな非の打ち所がないはじかみの社会的評価が低すぎると感じるのは私だけだろうか?
あまりにも軽視された存在だと思うのは私だけだろうか?
それに、はじかみには1つ、気がかりな点がある。
初手で食べられることはないのなら、最初から魚の横に添えられればいいものの、
はじかみは主に魚の上に飾られる傾向が強い。
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ここに、人間のエゴを感じてならない。
我々が料理の見てくれを重視するあまり、魚の上に飾られたはじかみは、
「いただきます!」の直後に毎回、
いったん箸でどかされる運命をたどっているのだ。
一番目立つところにいながら、誰からも名前も味も覚えられず、
箸でどかされなければならない。
かわいそうにも程がある。
いったいはじかみは、あと何回、どかされなければならないのか。
今日もまたどこかで、はじかみはどかされているのだ。
ただひたすら、
魚を引き立たせる。
そのために。。。
今こそ我々は、このはじかみ事情に一肌脱ぐべきではなかろうか!?
はじかみはいつまでも脇役に徹するのではなく、
しっかりと評価され、社会的地位を確立し、
そろそろ主役として陽の目を浴びても良いではなかろうか?
文句ひとつ言うことなく今の姿勢を貫き通すはじかみは果たして幸せなのだろうか?
。。。。。ここに学ぶべきポイントがある。
そもそも、評価が低いとの考えは見返りを求めることから生まれる感情だ。
誰かを陰で支えることにこそ喜びや生きがいといった己の幸せを見出したはじかみは、
評価も何も、見返りなど求めていないかもしれない。
己の利益ばかりに目がくらんだことを反省する。
そんなはじかみは今日もまた、豊かな心のあり方と、
実りある人生とはなんなのかを我々に教えてくれているのだ。
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